イケメンエリート軍団?何ですかそれ⁇




ジャスティンは、また木の実の寝ているゲストルームに戻った。
スヤスヤ寝息をたてて幸せそうに寝ている木の実を見ているだけで、心が癒される。


「ナッツ?」


寝ている木の実を見ているだけじゃ満足できす、ジャスティンは木の実に声をかけた。
もぞもぞと動くけれど、返事はない。


「木の実?」


今度は耳元でそう囁いた。
またもぞもぞして、今度は瞼がなんとなく開いた気がする。


「起きてる?」


言葉は発しないが、木の実はコクンと頷いた。


「キスしていい?」


カチューシャで前髪を止めてジャスティンがそう言うと、木の実はすぐに頷いた。
ジャスティンは笑いながら、くちびるに軽くキスをする。


「隣に寝ていい?」


木の実はもう目を開ける気力もなさそうだ。
でも、ジャスティンの質問にはちゃんと頷いた。

ジャスティンは木の実の体に巻き付いている毛布を優しくはがし、木の実の隣に滑り込む。
木の実を背中から抱きしめ、その上にまた毛布を掛ける。

なんて柔らかくて温かいんだろう…
男の体では絶対に味わえないこの温もりは、女の子特有のものなのか。

ジャスティンはリズムよく刻む木の実の呼吸を感じながら、木の実の匂いや肌の質感を自分の脳に確実に植え付ける。
木の実の匂いや感触は、ジャスティンにとって、まるで麻薬のようだった。
一度手を出したら止められない。
こんなに心地いい気分になれるなんて、俺は、365日ずっと木の実を抱いて眠りたい。

そんな事を考えながら、ジャスティンも深い眠りに落ちていった。