陽だまりの約束

「あのっ千葉君!」 「んー?」
「どうしてこんなに上手なんですか?メークとかファッションとか」
「あー・・オレ・・・スタイリストになるのが夢なんだよ」 「スタイリスト?!」
「こんなヤンキーがスタイリストとかやっぱ笑うよな・・」
「そんな事ない!」 「へ?」
「千葉君なら絶対なれるよっ!だって!・・あんなにダサかった私をこんなモデルさんみたいに出来ちゃうんだもん!凄いよ!本当に凄いっ!!・・恥ずかしいけど、まるで魔法みたいだって思えたもん。」
「・・それマジで言ってんの?」
「本当だよ?わたしっ千葉君の『夢』応援したい!」「・・・ひなた・・」
「本当に凄いよ千葉君は・・・尊敬します!」
「ぷっ尊敬って大げさ!」「だって・・」
すると陽人はひなたの方を向いて言った。
「よしっ!じゃーお前オレの証人になれよ!オレは10年後日本を代表するスタイリストになってるからなっ!」
「うんっ!」
陽人は照れ笑いをすると言った「じゃあー準備も出来た事だし次行くぞ!」
「えっ?次?」
「言ったろ?オレが見てきた世界をお前にも見せてやるって・・」
「・・はいっ!」「行くぞ!」
(この時・・・私は心の底から千葉君の夢が実現して欲しいって思っていた・・千葉君が居る世界は・・あったかくて嬉しくてキラキラしてて本当に魔法の世界みたいだって思えた・・)

そして陽人はひなたをある場所に連れて行った。
「よし!着いたぞ」
「ここってもしかして・・・」
「ゲーセン!お前来た事ないって言ってたろ?」
「えっ覚えててくれたんですか?」
「まぁーな!オレ等のたまり場だからココ」
「はぁ・・たまり場」
「学校の後、鈴高のほとんどがココに遊びにくんだよ!」
「それって・・寄り道じゃないですか!」
「まぁーお前みたいなお嬢ちゃんは寄り道なんてした事ねーだろうけどな!」
「はい・・・したこと無いです。でも・・・ずっと寄り道してみたかった・・。」とひなたが遠い目をして言うと陽人はまた吹き出して笑いながら言った「プッ・・お前とことん優等生だな」
「うぅ・・」

「よし!中に入るぞー!」
ひなたは陽人に連れられ初めてゲームセンターに足を踏み入れた。
中に入ると耳を突くような騒音に驚いていた。
「うわぁー凄い音・・ゲームセンターの中ってこんなうるさいんだ」
「最初はうるさいかもしんねーけどそのうち慣れっから!あっコレコレ!!」
と陽人はダンスゲームの前に行った。
「何ですか?コレ・・」
「これは画面に出てくるダンスロボットの真似をしてダンスをするゲーム!つっても見せた方が早いな!」
「え?」 「上着持ってろ!」と陽人はひなたに制服のブレザーを渡すとゲーム機にコインを入れてゲームをスタートさせた。