「・・これはいったい?」とひなたが聞くと陽人は笑顔で答えた。
「オレの魔法の箱!」 「ま、魔法って」
「お前こーゆーの信じてねーだろ?」
「う~ん余り?」
「やっぱりな!だからつまんねーんだよな」
「?!すいません・・」と言いながらひなたは下を向いた。
「でも・・今日からは違う・・・」
「え?」と反射的に顔を上げる。
「今日からはただのつまんねー優等生なんかじゃねー!オレがお前を変えるんだからな・・」
「千葉君・・」
そして陽人はひなたの目の前に座りメークBOXからファンデーションを取り出した。
ファンデーションをひなたの顔に塗ろうと陽人が手を伸ばす。「まっ待ってください!」
ひなたの困惑した様子に陽人は手を止めた。
「なんだよ」
「これお化粧ですよね?お化粧なんてしたら親になんて言われるか・・」
「は?お前メークした事ないの?!」
「は、はい・・」
「・・・マジか・・・じゃあ帰る前にここでメーク落としてけば大丈夫だろ?」
「で、でも・・」
「ちゃんと門限までには帰してやるから!それならOKだろ?」
「すみません・・色々と・・」
「ほんっと!世話が焼けるお嬢ちゃんだよな~」
「ごめんなさい・・」
「よしっじゃあ急がねーと!ひなた、じっとしてろよ?」
そう言ってからの千葉君のメークは素早かった・・でもとっても丁寧で優しくて・・私は千葉君に指示された通りにしていただけなのに何だかドキドキした・・。
千葉君の優しい手は本当に魔法みたいだって思ってしまった。
数分後・・・。
千葉君が私の顔を覗き込みながら言った。
「よし・・完璧!」「え?」
「次はーこっち来て!」「はい」
ひなたが陽人に言われた通り衣装が沢山あるハンガーラックの前に行くと陽人からワンピースを受け取る。
「あ、あの~・・この服は?」
陽人は忙しそうにハンガーラックの服を物色しながら答えた。「ここの服は好きに使っていいってボスに言われてっから大丈夫だよ」
「へ?(ボ、ボスって一体・・・)」
「ほら時間が勿体無い!いーから着てみろって!」「はっはい」
ひなたは後ろにある試着室に入りワンピースに着替えるとカーテンを開けた。 ガサガサッ
「着ましたけど・・」
陽人は一瞬だけひなたを見るがすぐに「う~ん何か違う!次コレ!」と言って別の服をひなたに投げて渡した。
「えっでも今着たばっかり・・」
「つべこべ言わない!着替えて!」
「は、はい・・」
それから次から次へと着替えを繰り返した。
ガサッ「終わりました・・」
「違う!次!」「えぇ~?!」
ガサッ 「ど、どうですか・・?」
「う~ん何かイメージと合わないんだよなぁ・・」
「・・次は何を着たらいいですか?」
するとその言葉に陽人は吹き出して言った。
「お前っ・・マジメか!」 「は?」
「いやっなんでもな・・あっ!コレだっ!!コレ着てみ!」
「は、はい・・」
「オレの魔法の箱!」 「ま、魔法って」
「お前こーゆーの信じてねーだろ?」
「う~ん余り?」
「やっぱりな!だからつまんねーんだよな」
「?!すいません・・」と言いながらひなたは下を向いた。
「でも・・今日からは違う・・・」
「え?」と反射的に顔を上げる。
「今日からはただのつまんねー優等生なんかじゃねー!オレがお前を変えるんだからな・・」
「千葉君・・」
そして陽人はひなたの目の前に座りメークBOXからファンデーションを取り出した。
ファンデーションをひなたの顔に塗ろうと陽人が手を伸ばす。「まっ待ってください!」
ひなたの困惑した様子に陽人は手を止めた。
「なんだよ」
「これお化粧ですよね?お化粧なんてしたら親になんて言われるか・・」
「は?お前メークした事ないの?!」
「は、はい・・」
「・・・マジか・・・じゃあ帰る前にここでメーク落としてけば大丈夫だろ?」
「で、でも・・」
「ちゃんと門限までには帰してやるから!それならOKだろ?」
「すみません・・色々と・・」
「ほんっと!世話が焼けるお嬢ちゃんだよな~」
「ごめんなさい・・」
「よしっじゃあ急がねーと!ひなた、じっとしてろよ?」
そう言ってからの千葉君のメークは素早かった・・でもとっても丁寧で優しくて・・私は千葉君に指示された通りにしていただけなのに何だかドキドキした・・。
千葉君の優しい手は本当に魔法みたいだって思ってしまった。
数分後・・・。
千葉君が私の顔を覗き込みながら言った。
「よし・・完璧!」「え?」
「次はーこっち来て!」「はい」
ひなたが陽人に言われた通り衣装が沢山あるハンガーラックの前に行くと陽人からワンピースを受け取る。
「あ、あの~・・この服は?」
陽人は忙しそうにハンガーラックの服を物色しながら答えた。「ここの服は好きに使っていいってボスに言われてっから大丈夫だよ」
「へ?(ボ、ボスって一体・・・)」
「ほら時間が勿体無い!いーから着てみろって!」「はっはい」
ひなたは後ろにある試着室に入りワンピースに着替えるとカーテンを開けた。 ガサガサッ
「着ましたけど・・」
陽人は一瞬だけひなたを見るがすぐに「う~ん何か違う!次コレ!」と言って別の服をひなたに投げて渡した。
「えっでも今着たばっかり・・」
「つべこべ言わない!着替えて!」
「は、はい・・」
それから次から次へと着替えを繰り返した。
ガサッ「終わりました・・」
「違う!次!」「えぇ~?!」
ガサッ 「ど、どうですか・・?」
「う~ん何かイメージと合わないんだよなぁ・・」
「・・次は何を着たらいいですか?」
するとその言葉に陽人は吹き出して言った。
「お前っ・・マジメか!」 「は?」
「いやっなんでもな・・あっ!コレだっ!!コレ着てみ!」
「は、はい・・」


