俺は2年前から役者をしている。


友達とノリでオーディションに応募したら、まさかのグランプリ。



最初は芸能界という世界はすごく華やかなものだと思っていた。



だけど、華やかな裏には大変なことがたくさんある。


新人の無名の俺にはスタッフも厳しい。




そんな状況に、なかなか慣れなくて毎日戸惑いばかりだった。



体力的にも精神的にもキツくて
何度も辞めたくなった。







そんな俺に|年前転機が訪れた。



同じ事務所で仲良い海斗の舞台を
見た時、本気で感動して俺もこうなれるようになりたいと思った。





後から聞いた話、海斗はこの舞台の為に睡眠時間削って自主練をしていたらしい。







それを知って俺は、自分が甘かった事に気付き、海斗を越えるくらい努力しようと決めた。