「あー、もう!」


ムシャクシャして、そこそこ大きな小石を思いっ切り蹴った

電柱に当たった小石は見事砕けて
その欠片が脚に当たって、小さな傷が出来た


「最悪…っ 」


血が滲むのを見ながら

怒りが涙となって頬を濡らす



いつもより余裕の無い自分にも腹が立つ




近くにあった公園に入り、少し落ち着きを取り戻す


涙を拭いて、カバンから取り出した絆創膏を傷口に貼った




いつものペースで歩いたら完全に遅刻だろうな



少し急ぎながら、学校へ向かった