風に想いをのせて

「月島さん、よろしくね。」

彼は私を見てほがらかな笑顔で言う。

「うん。」

私は不器用だ。
友達なんていない。
人と話すことなんて無い。

「な、なんかごめんね。」

彼は目をそらし私に言う。

「何が。」

私は次の授業の準備をして、教室を後にする。
多分私は逃げている。

私は用を済まして教室に戻ると、隣の席の彼はみんなに囲まれていた。

「風磨君はどこから来たの?」

「北ノ上高校だよ。」

そんな会話が飛び交っていた。
自分の席なのに座りずらい。
その場に行きずらかった。

「あ!月島さん!あの...」

苦手なタイプだった。
みんなが私を見る。

「何ですか。もういいでしょう。」

「教科書まだ無いから見してください。」