風に想いをのせて

蝉がジーンと鳴いている。

7月の前半。

その日、君に出会った。

「失礼します。」

その日はやけに暑かった。

「今日から新しいクラスメイトが入ったぞ!自己紹介してもらおうかな。」

クラス全員がザワつく。

「はい。僕の名前は柊季風磨です。」

季節外れの転校生だなんて珍しい。
正直どうでもよかった。

「風に磨く書いて ふうま です。」

その時、風が吹いた。
そんな気がしたのは私だけだろうか。

「よろしくお願いします。」

風・・・。

「みんな、仲良くするように。」

まぁ、私と関わることは無いだろう。
そう思い私は頬杖をつき外を眺める。

「あー、席は風奏の隣で。」

私は唖然とした。