side光




今、僕の部屋に瑠香が来ている。

理由を瑠香から聞いてはいないけど、多分僕が不登校だからだと思う。

瑠香は僕には滅多に見せないけど結構な心配性なのを知ってる。

この前、友達の涼太が言ってた。

瑠香が僕の悪口を聞くとすごく怒ってるらしい。

でも、僕より瑠香が悪く言われてしまっている。

瑠香は正直に物事を言えない性格だから誤解されてしまう。

でも、瑠香は一度電話をした時以外弱音なんか吐かなかった。


瑠香は強い。


だけど、僕の前では無理しないでほしい。

こんなかわいい瑠香が作り笑いをしてるのがとても辛いんだ。

「ねぇ、ひかり。」

「ん?なに?」

「・・・大好き。」


えっ、えええええええ!?

あの瑠香さんが、僕に・・・大好きと?

聞き間違い…じゃないでほしい・・・。

なんか、嬉しい。瑠香が素直になってくれて。

こういうところが好きなんだよなぁ~。