俺には、
親父はいない。
2~3年前
に自殺した。
親父が
自殺したのは…。
おふくろが
悪いんだ…。
おふくろさえ
いなければ…。
「和樹…ご飯、あるから、
食べなさいね…」
「後で」
はぁ~~~。
俺、何で
生きてんのかな。
親父…。
俺も親父のとこ
行きてーよ。
最近良く
思う事だった。
龍…。お前は、
俺の親友だ。
お前だけは、
俺の味方だよな?
俺の頭は
"不安"と"死"の
2文字で
いっぱいだった。
「もう…10時か…」
時計を見ると
10時を刺していた。
風呂入って寝よ。
飯は…。食うか…。
俺は部屋を出て、
風呂に向かった。
「グス…」
っと、リビングから、
泣き声が聞こえた。
きっとおふくろだ。
なんで、
泣いてんだよ…!?
全部、全部、
おふくろが
悪いのに…。
俺は、
ばれないように、
廊下を歩いた。
