あの空の向こうで










「誰?」





っと、
龍が聞いた。











そこには、
おふくろと
同い年ぐらいの
おじさんが
立っていた。












「もしかして…」



っと、
おじさんが
口を開いた。














「疾風…君かい?」




何でこのおっさん
俺の事知ってんだ?





「…はい」















おっさんは
俺が答えた後、
顔を下に向けた。













そして口を開いた―。

























「疾風君の…
 お母さんの
 不倫相手だ…」