あの空の向こうで

「おい。ついたぞ」




龍は立ち止まって言った。



ついた場所は病院だった。











「あの…。疾埼和樹君?」




俺は振り向いた。

そこには警察の人が
2人いた。




「は・はい…」




俺は弱弱しく返事をした。



「お母さんに…。
 会うか…?」





俺は…。
俺なんか…。

会う資格なんか、
ない。







でも、会いたい。
会って謝りたい。










…ごめんなさい…











って…。








親不孝者でごめんな














って…。