し頬を赤らめながらBは、イヤフォンを差し出す。
「・・・・」
正直Bが、何故照れているのか一体何がしたいのかが、よくわからなかった。だから私がBを呆然と見つめ、?マークを送っているとBは、間に耐えられなくなったのか大きな声で
「やっぱなんでもねぇーよ!ばぁーか!」
そう言い残し、走って駆けていってしまった。そのときのBは、何故かひどく赤面していた。


私はいつもと同じように教室に着くと、一人音楽に浸った。イヤフォンは、私にとって必需品だ。まだ入学してから1ヶ月もたっていないというのに、クラスの中は、陰口で溢れかえっている。まぁほとんどが、私に向けてのものなのだろうが・・・どうでもいい。昔からそうだからだ。いつだって私は負け組。クラスの勝ち組にはどんなに頑張ったって入れない。そんな私が手にいれたのは、イヤフォン。音楽は私を何度も助けてくれた。嫌な現実から引き剥がしてくれた。