今日は、ターミナル駅で待ち合わせだ。



私が待つのは、無くて七クセ…の、坂下和。



奴のことだからスーパーカーでご登場かな?…なんて思っていたら、予想に反して歩いてきた。



私は、挨拶もそこそこに尋ねる。



「車は?」



「呑むことが分かっていて、乗ってくる訳がないでしょう?

桜雛さんは蒼先生とは呑んでも、私とは呑めませんか?」



オイ、マテ。



「私を、誰だと思っとる?」



素敵なオジサマと、呑まない選択肢があるわけないやん。



「じゃあ、15分くらい歩いたところに寿司屋あるから行こうか。」



「歩かれるのですか?」



「文句、あんの?」



「歩くのは構いませんが、桜雛さんのその格好では…。」



「白×ピンクのロリヰタファッションにケチつけるわけ?」



「そうではありませんが、遠目から見て私が少女を連れて歩いているように見られてしまいます。」



遠目から見て…ねぇ。



何気に、トゲのある言葉を言ってくれるわね。



次会ったら、殺そうと思った。