言われるままに、外へ出た。
「眩しっ!」
2週間も外に一歩も出てなかったからしかたないか。
そんなことより、俺はあそこに行きたくない。あいつとの思い出の場所に行くなんて...
コンビニかどこかで買い物を済ませてしまおうか。
しかし、頭の片隅にはなぜか期待する自分がいた。
何の期待かは、自分でも分からなかったが、足は、勝手に行きたくないあいつとの思い出の場所に進んで行った。
気がつけば、そこに立っていた。
もう、ピンクの花びらたちは、なくなっていたが木の枝、本体でも凛としていて美しい。
まるで、小夜のように...
「まただ。また、小夜のこと話考えてしまう...
こんなところに来たらお前とあった日のこと思い出しちゃうじゃねーかよ。」