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「姫様!おはようございます」
「おはよう」
「姫様!今日も良い天気ですね」
「ええ、そうね」
私はまた営業スマイルを保ちながら朝の挨拶を交わす。
まったく、朝からキャーキャーと...。
「「きゃぁぁぁあー!!」」
私の後ろからまたさらに大きな黄色い歓声が飛ぶ。
「王子ー!!」
「きゃーーー!!」
「うるっさ...」
私は小声でそんなことを言いながら振り返る。
キャーキャー騒がれていたのは、同級生の中野 央理。
通称、『王子』。
抜群のルックスに、成績優秀、スポーツ万能とモテる要素満載のモテ男だ。
多分あの人にも裏ありそうだなぁ...。
今はものすげぇ笑顔だけど。
「おはよう」
なーんて爽やかスマイル振りまいちゃってますけど!
あぁ、ほらみんな騙されてるよ!
見てよ、みんな目がハートになってる。
あ、私も人のこと言えないか。
まぁ、どうでもいいでーす。
私はまた歩き出した。