だから、今こんなに腹黒いんです。



まぁこんな性格他の人に知られたら大変だから、外ヅラではいい顔してるわけ。



けど、やっぱ疲れるんだよねー。



「アンタ黙ってれば可愛いのにねー、性格終わってるわ」



「こういう風に育てた親が悪い」



私はカバンに雑に手紙を突っ込む。



「さ、そろそろ行かなきゃ。何でもできる完璧なお姫様は、遅刻なんか許されないからね」



私は笑って立ち上がる。



「はいはい、勝手に言ってれば」



奈緒も呆れたように笑って立ち上がる。



私達は並んで教室へ向かった。