______ガラッ



「あ、姫華おはよー...って、まーた沢山手紙貰ってんねー」



イスに腰掛けて軽く手を挙げて笑うのは、私の親友、白石 奈緒-siraisi nao-。



ここは私の避難場所。



まぁバレたらまたお引越しするけどね。



私はなにも言わずにどかっとイスに座る。



「っても、あんたはどーせ1枚も読まないんでしょうね」



「あったりまえでしょ?こんなん全部読んでたら日が暮れるわ」



私は手紙を1枚だけ抜き取って開く。



「拝啓、愛しの姫様。
貴方に夢中になって早5ヶ月が経とうとしています。
今日も私は、貴方の事を思っています...って、腐っ!!」