☆雰囲気が似てる男の子
(高橋 愛side)
ジリリリリ。
けたたましい目覚まし時計に起こされる。
布団から一生懸命手を伸ばし、目覚まし時計を止める。
これがなかなか止められなくて困る。
ガバッと布団からはね起きたわたしは
学校に行く身支度をする。
髪がボサボサで櫛で溶かすのも一苦労する。
「あー。なんでとけないの。
このこの。
痛い…痛い…
あー。どうしよう遅れちゃうよ〜」
いつもこんな感じで朝は慌ただしくなる。
下階から、お母さんのおおきなこえがする。「ご飯よー降りてきなさい。愛。」
わたしは慌てて「今降りるから待ってて」と言う。
急いで制服に着替えた私は
鏡の前に立ち、
髪を整える
さっきといたというのに髪がまだほつれたままだった。
いつものように鏡の自分をみる。
幼少の頃に手術した左目には眼帯がしてあった。
(そう言えば昔手術して、痛くて痛くて泣いてた時花もらったけ…。)
愛は鞄の中から、筆箱を出し、
細長いものを出した。
細長いものにはピンク色の紐が通され、
ラミネート加工された中には
白い花が押し花になっていた。
(確かこれってアイリスって言うだよね…?
あの男の子が言ってた。
たしかあの日から何年かして、意味調べたら、希望ってかいてあったな〜。)
愛が色々と考えていると
下階からまた声がした。
お母さんの怒声が響いていた。
「いつまで、ぼけっーとしてんのよ!
早く降りてご飯たべちゃいなさい。
遅刻するわよ」
その声におおっこわっと思いつつ、
カバンを持って下に降りていった。
リビングにいくと
もうそこにはホカホカのご飯と味噌汁と
卵焼きが机の上に並んでいた。
お父さんがもう座っていてご飯を食べてた。
お母さんは
「手を洗いなさいよ」と洗い物をしながら
言った。
私は
「わかってますよー手〜洗ってきま〜す」
と言って洗面所にある場所に行った。
後ろでお母さんが悪態をついていた。
「もう、あの子ったら忙しない。
危なかっしいったらないじゃない。 」
それを見てお父さんは
ご飯は食べ終わったようで
ははっと笑い、「良いじゃないか。元気で何よりだ。それより一つ心配なのは…」
最後の言葉を飲み込み、言った。
洗面所に行った私は
手を水で洗い、石鹸をつけ、丁寧に洗い流した。
手を洗い終わったので、リビングに行った。
「洗い終わったよ〜。お母さん。」
そう私は言った。
するとお母さんが呆れたように
「はいはい。早く食べちゃって」と言った。
それを聞いてわたしは急いで椅子に座って、ご飯を食べた。
ご飯は冷めててあまり美味しくなかった。
ご飯を食べたあと私は鞄をもって 、
靴を履いて、威勢よく玄関のドアを開け、
「行ってきまーす!」と言った。
背後からはお母さんの元気な声が聞こえた。
外に出ると空が晴れ渡っていて澄んでいた。
風が私の髪を撫でる。
(気持ちいい風…。なんだって頑張れそう)
そう思っていた。
時間を確かめるために
時計を見ると8時半をゆうに超えていた。
私は慌てて、アーケード街を走っていた。
すると、男の子とぶつかってしまった。
ドンッという音を響かせながら。
「大丈夫?君。何処かぶつけてない?
俺の不注意でほんとにごめん…
怪我した?何なら俺が病院に連れて…」
男の子の言葉を遮るように私は
顔上げて言った。
「あの大丈夫ですから。それに私が走っててあと私の不注意ですから。
お気遣い有難うござぃます。
怪我はしてないので。」
すると男の子は、私に手を差し伸べてきた。
「そっか。なら良かった。
ほんとにゴメンな。立てるか?」
「私自分で立てますから。ほんとにありがとうございます。お気持ちだけいただきます」
そう言って私は男の子のてを優しく払いのけて、立とうとしたとき足に激痛がはしった。
「痛っ。なんでこうなるのよ。もう。」
男の子はそれを見かねて
「いわんこっちゃない。
ほら、手を掴んで立たすから。」
男の子は手を差し伸べてきたので私は男の子の手を掴んだ。男の子は私を立たせてくれた。
一瞬立たせてくれる時体が密着したので
不覚にもドキドキしてしまった。
私はスカートについてる埃を手で払った。
向き直って「有難うござぃます」と言って頭を下げた。
男の子は笑顔で「どういたしまして。
俺急がないと行けないからここで」
男の子はそう言って去っていった。
私は一瞬幼少の時に花をくれたあの男の子に似てるなと思った。雰囲気とか特に。
まさかね
幼少の時に出会った男の子とは花をもらったきり会ってない。
守るって言ってくれたのに…さ。
あれから毎日毎日病院でくるかなって待ってたのにな。
もう、忘れちゃったのかもね…
まあ、覚えてるのは少ないかもな
って考えてるともう、9時になってた。
あー。こんなこと考えてる場合じゃない。
急がなくちゃ。
そう思って走った。