「ゲーム内容はすごろくです。先にゴールにたどり着けたものが勝ち。至ってシンプルなゲームです。」
お姉さんは説明というより主催者のような口ぶりでそう説明した。







ゲームは、”すごろく”。
ただこれは普通のではない。”人間すごろく”だ。
なぜなら私と紗季のいるこの場所がStartと書かれたマスであるから。



賢斗は、私達とは別の場所、お姉さんの隣で何かをしている。

「賢斗っ!ねぇ!賢斗!これなんなのよ!」

紗季はもう恐怖と不安でどうしようもないらしい。
私は…冷静だった。なぜなのかはよくわからない。