「お待たせしてすみません。

いきましょ。久々の先輩ん家。」


「手繋ぐ?」


先輩が手を差し出す。


私も伸ばしたいけど 無理だ。


「周りに見られたら誤解されます。」


私たちは仲直りしても ただ夜を重ねるだけの関係に戻っただけなんだから。



そう言ったのに。

先輩は私の手を取り 握った。


知ってる?私 それだけドキドキしてるんだよ。