『将来…

孤独死するわよ』

…と将来一人で亡くなってしまう事を…警告されてしまうのですが…。

私…彼氏はいいかな…って…。

それは別に…将来孤独死でもいいとか…彼氏はいらないとか…そういうわけじゃなくて…。

今はいいかな…って…。

それに…彼氏以前に…好きな人が居ないと…。

いつか…そんな人が…出来ると良いな…。


「私もね。あなたと同じひとりっ子なのよ。
だから、彼氏が出来るように合コンとか行ってるんだけど、もう全然出来なくて」

「松野先輩。誰でも良いんですか?」

「誰でも良いわけないでしょ?
もちろん私のタイプの男が居るわよ。
でも…うまくいかないのよね…。
どうしよう? このままだと孤独死に…」

「大丈夫ですよ。松野先輩なら、彼氏出来ますって」

「…ありがとう…。純。

琉美子ちゃん!!」

「はい…」

「お互い…頑張ろうね…」

「……は………い…」



「ただいま…」

「琉美子。お帰り。
ねぇ、聞いて?
今日ムカつく事があったの」

「ムカつく事…?
何で…? 今日…高校の時の友達と…会って…楽しかったんじゃ…」

「確かに、楽しかったんだけど…。
言われたのよ…。」

「何を…?」


『佳恵って子供一人だったよね』

『ああ!!

だから、佳恵って若いんだ』


「って…。
なんか子供が一人だけだから、そんな苦労してないって言われてるみたいで、なんかカチンときちゃって…」

「お母さんは…童顔ってだけだもんね…」

「そういうわけじゃ…」

「そういう事でしょ…」

「違うわよ…」

「そうでしょ…」

お母さん…。

私は…お母さんが苦労して…私を育ててくれた事…知ってます…。

私は小さい時…夜泣きがひどくて…ぐっすり眠れなかったり…。

誤って…頭から落ちたり…スープが入った皿に手を入れて火傷したりして心配かけたり…。

本当…大変だったと思います…。

お母さん…ありがとう…。


育ててくれて…本当に…ありがとうございます…。