「琉美子。おはよう!!!」

「おはよう…。純」

「琉美子。朝から元気ないね?
朝ご飯ちゃんと食べてる?」

「食べてるよ…」

テンションが低い私とは正反対に…テンションが高い彼女は…純。

高校に入学して初めて出来た友達であり…唯一の私の友達…です。

「純は朝ご飯…いっぱい食べてそうだね…」

「何? 私が太ってるって言いたいの?」

「そうじゃないよ…。純は…すごい…元気だから。
そうじゃないのかなって…思っただけで…」

「確かに、私は超元気だけど。
朝ご飯はそんなに食べてない。
っていうか、食べれない。

だってほら、私って5人兄弟だからさ」

「…そう…なんだ…」

「あれ? 言ってなかったけ?
私、5人兄弟の長女なんだ」

「…そう…なんだ…」

「一番下がまだ1歳で、お母さんはその子の世話をしないといけないから。私が朝ご飯、弁当を作って、兄弟達を起こして学校に遅刻しないように行かせないといけなくて、ゆっくり朝ご飯を食べる暇がないわけ」

「…そう…なんだ…。
大変だね…」

「うん。大変。
だけど、嫌じゃない。
いつもにぎやかで楽しいし」

「…うん。楽しそう…」

「そうだ。
琉美子は3人兄弟だっけ?」

「えっ…。違う…」

「じゃあ、4人?」

「違う…」

「もしてかして私と同じ5…」

「私…兄弟…居ないの…」

「ひとり…っ子ってこと?」

「うん…」

「へぇー。ひとりっ子かぁ。
兄弟居なくて


寂しくない?」


…と兄弟が居る人から毎回言われるんです…。