【完】嘘をつかせてください






そこから、よくメールすることになった。



向こうから、LINEやらない?と言われ
交換した。

はじめてのLINE友だちだった。



いつもLINEするのは私からだった。
しかも、あとで見返してみると、
素っ気ない返事ばっかりだったが。笑


だけど、嬉しかった。楽しかった。




ある日の帰り道、彼の家の鍵の隠し場所を知ってしまった。

「これ、秘密ね!笑」

という田村。


小さい秘密だったけど、ドキドキした。


きっとこの頃から
恋に落ちていたのかもしれない。



だけど、まだ気づかなかった。

いや、気づきたくなかったのかもしれない。