実はね、その噂が仁を気に入ってるいじめっ子の耳に入り

見事にイジメがエスカレートしましたとさ...

でもこんなこと仁に言えるわけもなく
耐える毎日



今だって

「ねぇなんであんたなんかが仁くんと一緒に住んでんの!?」
「あんたがいることで仁くんに超迷惑かかってんだからっっ!!!」

分かってるよそんくらい...
仁は最近バイトのシフトが増えた

私だって仁のために働きたい

でもそう言うと仁は”女を働かさせるわけにはいかない”と断る





「なんであんたごときが仁くんと付き合ってんのよ!」

これは間違い

私と仁は付き合ってない




まあ私は仁のことが好きだけどね





これは最近気づいたこと

優しくて、常に私のことを気にしてくれる、そんな仁が好きなの

でもきっと仁は私のこと好きじゃないよ?
ただの同居人


そんなことを考えてたら

バシッ

頬を叩かれた



別に女子高生のビンタなんてたかが知れてるし、痛くはない











でもお父さんに殴られてたときを思い出して身体が震える