「遙香とつきあってるんだってね」

と燁子は言った。

僕はうなずいた。

「一昨年からね。一昨年の夏から」

僕は適当な言葉が見つからなかった。

燁子と遙香は小学校の時には友達だった。

とても仲のいい友達だったんだ。

中学校に上がって、二人がどんな関係だったのか、知らない。

考えた事もなかった。