ワタシの好きな人。

非常階段に着いたときはるちゃんは既に来ていた。


部屋着のまま抜け出してきたのか、ジャージだった。



「あ、ごめん。呼び出して。
、、、もしかして雪、お風呂上がり?」



ワタシは体調的にお風呂に入る順番がレクリエーションの後だったので髪が濡れていた。


「う、うん。
急いで行かなくちゃと思って」


「ったく!風邪引いたらどうすんだよ雪のあほー
ほら、タオル貸して。」


「ありがと、はるちゃん」



はるちゃんはワタシの首にかけていたタオルを受け取り、非常階段に座って髪を拭いてくれた。