最低男子





最寄り駅まで車で迎えに行くと既に陵と美那の姿があった。




久しぶりすぎて、

嬉しくて走ったら後から陸に怒られてしまった。





「走るなって、何回言われてんの」


って、

マジで言うから美那達は完全に引いていた。




『わかったよ。ごめん』



意外と過保護な陸。

嫌な顔はするけど、内心は意外と嬉しかったりする。







その後、何もなかったように車の中でお互いを紹介した。




『陸』

『と、美那と陵です』

「早速、海行く?」


と、

先頭を切ってくれた陸。





さすが、年上。

年上のいいところだね。




「陸さん」と、名前を呼ぶ陵。



何を言い出すかと思ったら「紗菜とお似合いっす」だって〜


たまには、いいこと言うじゃん。

ナイス陵!




と、思いきや…陸は無反応だった。





お、おい!

少しでもいいから反応して。