最低男子





陸がお休みの日に思い出したかの様に、美那に電話をした。


陸は隣で、

のんびりテレビを見ていて…団欒って感じ。







「久しぶり、元気〜?」


と、

出た瞬間からこのテンション。



相変わらず、元気だな。





『元気だよ』

「なんかあった?」

『私、妊娠して結婚します』

「はぁ〜」



って、

耳が痛くなるほどの声だった。




この、わざとらしい反応は何なの。





『あと、陵がサーフィン教えてほしいって言ってたじゃん?良いっていうから遊びに来て』

「え!行く。いつでもいいの?」

『来るとき連絡くれればいつでもいいよ』

「陵に聞いてみる!それより、おめでとう。」

『ありがとう。お腹撫でに来て〜』

「うん行く。また連絡するね」





久しぶりの美那の声。

何も変わっていなさそうで良かった。




変わらないのが幸せだったりするよね。