さすがに、すっぴんは失礼だから…鏡の前で、出来る限りの事をした。
けど、やっぱりできる事には限界があって、あっという間の時間だった。
「紗菜~!」
『あ、はいはいはいはい』
何も考えず、家を出たから…気づいたら変な恰好だった。
しかも、足元はビーチサンダル。
これ、絶対ダメなやつでしょ。
もし、これで採用してくれたら…陸の圧力か、ただの見る目がない人達かのどっちかとみた。
『ねぇ、何で言ってくんないの?これで受かると思う?馬鹿』
「俺のせいかよ」
って、
兄弟喧嘩の様だった。
話している間にあっという間に到着した。

