最低男子







「明日会おう」

『いいよ。5時でいい?』

「うん!遅れたらごめん」

『遅れたら許さないよ』

「頑張ってみる」





大地も1か月前に無事高校を卒業して都内の大学に通っている。


電車を一本でも乗り遅れると、5時には間に合わないという心臓にはよろしくない時間を待ち合わせにする私。






プレッシャーを与える嫌な奴だった。

それでも、大地は笑ってくれた。




例え、私が意地悪な事を言っても…大地とは喧嘩になる事はない。








大地の事を良い人だというんだろう。

18歳だとは思えないほど…大人だから、色々な意味で勉強になる。