大地とご飯を食べて…話尽きたところで、お店を出て、うちに送ってくれた。
いつでも優男。
本当に陸とは大違いだ。
この優しさが身に染みる。
あっという間に家に着き、
『今日もありがとう。またね』
と、手を振って…家の門を入ろうとした時。
大地に「紗菜」と呼び止められた。
『ん？』
「俺、大学決まったら紗菜に言いたい事があったんだ」
『うん、何？』
私も、大地よりは馬鹿かもしれないけど…そんな馬鹿じゃない。
人の気持ちを察するくらいできる。
少し緊張気味の大地を察して、こっちまで緊張してしまった。
「俺と付き合って」
