「ねぇ、」

まだ青い空の放課後
僕1人しかいないはずのこの教室に彼女はいた。



ここで僕の計画を聞いて欲しい
ただ、教室の鍵を開けて忘れた教科書をとる
それから鍵を占めて帰る

たったそれだけだったのだ。


だが、彼女はやってきた。
僕がカバンに教科書を詰めている途中にだ

「ねぇ、」
透き通った声だった、
僕は反射的に彼女をみる。
彼女はドアに手をかけこちらを見ていた。
その姿は、とても凛としていて綺麗だった。
髪はワンカールのセミロングで少し茶色っぽい
前髪は少し巻かれており眉下程度だ。
一見どこにでもいそうなのに惹かれる
容姿がいいのはもちろんだが、それとは違うなにかがある。
それが彼女の第1印象だった。