桜が美しく咲く春の季節。


私は花園高校1年生として入学します!


いつもの朝、新しい制服を着て身支度を行い、ご主人様を起こしに行きます。


私の部屋の隣にあるご主人様の部屋のドアをノックする。


────コンコン


返事は帰ってこない。


「凌様、入りますよー?」


ドアを開けるとベットで寝ている人を発見。


正直に言うと毎日起こすの大変というか……めんどくさいというか……


「凌様ー!朝ですよ!起きて下さい!学校です!」


必死に凌の体をさするが全く起きない。


はぁ……毎日毎日勘弁して下さいよ。


しょうがないなー。


私は凌様の耳に顔を近ずけ


「起きろーーー!!!」


と叫んだ。


毎回こうしないと起きない人なんですよ。


大変なご主人様を持ったものです。


「ちっ。うるさ。」


はいでましたー!


いつもの舌打ちからのうるさ。ですね。


こっちも大変ですよ?


「おはようございます。申し訳ございません。」


「ちっ。」


そう言い残すと、部屋から出て行った。


舌打ちが地味に怖いんです。


おはようくらい言ってくださいよ……。