「今は麻酔で眠っているので、しばらくしたら目が覚めるでしょう。
頭の方は大丈夫でしたので、障害などが残る心配はありません」



よかった…のかな?



しばらくして続々と来るサッカー部の人に遠慮というか冷たい目で見られるのがイヤで病室を出て、ホールに1人座っていた。



七海は悠斗から大事な物をたくさん取っちゃったんだよね



悠斗の普通の生活も、悠斗が大好きなサッカーも



それに今日七海は悠斗の告白を断ろうとしてた。



悠斗から両思いも取っちゃうんだよね…



「ななみっ」



ん?この声は



声のするほうを見ると予想通りにひなたが居た。