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翌日、あたしは早めに家を出て朱音と合流していた。


昨日は朱音が混乱していて、電話で話していてもイマイチよくわからなかったのだ。


近くの公園で合流した朱音の目は真っ赤になっていて、ずっと泣いていたのだとわかった。


目の下には真っ黒なクマまでできている。


その様子にチクリと胸が痛んだ。


「朱音、大丈夫?」


「うん……」


朱音は頷くが、元気はない。


メールを見させてもらうと、昨日電話で聞いたのと同じ内容が書かれてあった。


《こんにちは!


イジメ.comです!


特別な人間に選ばれたのは竹井朱音さん、あなただよ!


おめでとう!


あなたはこのミッションをクリアすることであなたの将来は約束されるよ!


ミッションは以下の通り!


イジメる側→竹井朱音


イジメられる側→西宮仁


イジメる期間は2か月間!


頑張ってイジメましょう!》