「本気になんてならないよ」





洸くんはゴミ袋をゴミ置き場に放り投げた。





「だって恋愛なんて、楽しんだ人が勝てるゲームみたいなもんじゃん?」






ニッコリと満面の笑みを浮かべる洸くん。






「えっ、」





「もうこの話は終わり。あっ、そういえば新奈ちゃんのクラス転入生きたんだってねー」





何も言えずにいると、洸くんは話題を変えた。






…洸くんって、恋愛にめちゃくちゃ冷めてるような気がする…。