「いやです」



「手退かさないとずっとこのままだよ?」



「うぅっ…」




そんなこと言われたら退かさないわけにはいかないじゃないですか…。



俯いたままゆっくりと手を退かす。




「俯いてたら顔見えない」




クイッと顎を持ち上げられて。





「ちょっ…」



「顔赤いけどなんで?」




ニヤリと不敵な笑みをうかべる洸くん。





分かってるくせにっ…!!