「新奈ちゃんドキドキしてる?」 「し、してませんっ!!」 「えー。俺はドキドキしてるのに」 「なっ、そんなこと…」 こういうの絶対慣れてそうなのに。 「信じられないなら聞いてみる?」 洸くんは自分の胸に私の頭を優しく押し付ける。 ーーートクン…トクン…トクン… 「…っ」 「信じた?」 洸くんの少し早い鼓動に耳を澄ませながら、コクリと頷いた。