安心してほっと胸をなでおろした時 そっと 洸くんの手が私の指に触れる。 「ーー誕生日おめでとう」 ーーーーーえ? 「これ俺からの誕生日プレゼント」 その瞬間、触れられていた指先に冷たい金属が当たって 薬指にスッと通った。 「えっ!?」 「あの時、姉さんと誕生日プレゼント買いに行ってたんだ。 気に入ってれたらいいんだけど…」 ぎゅっと指輪ごと私の左手を握りしめる。