目の前が全部、キラキラ。 私たち以外に人がいないから、まるで2人だけの空間にいるみたいで。 「綺麗…」 イルミネーションを見上げていると、そっと後ろから洸くんに抱きしめられた。 「えっ…」 「高橋さんから全部聞いた」 いつの間に… 「やましいことは一切ないから信じて」 洸くんの力強い言葉に、ゆっくりうなずく。 …でも一つだけ気になることが。 「…じゃああの人は誰なんですか?」 「あー…姉さんだよ。海外に留学してて一時帰国したんだ」 ほっ。 なんだ、お姉さんだったんだ。