「……洸くんまだですか?」 「もうすぐ着く」 たぶん30分ぐらい。 街灯に照らされる夜の道路を、未だに自転車で走っていた。 一体どこ行くつもりなんだろう。 洸くんの背中にしがみつきながら、考えてみるけど全くわからない。 そもそもなんでこんな時間に? ………も、もしや。 別れ話をするため…とか!? …ありえる。うん、充分ありえる。 そうこう考えてると、目的地に着いた。