「うぅ…気持ち悪い…」





食べ過ぎた……。




杏と別れて
しばらく歩いてると




少し離れたお店から出てくる、男の子。




見慣れた背格好で
それが誰かなんてすぐに分かった。





………洸くん?





「…こっ、」




私が洸くんに駆け寄ろうとした時




「おまたせー」




お店から出てきた女の人




「遅いんだけど」


「ごめんごめん」




女の人と親しげに話しながらどこかに歩いていく洸くん。




その後ろ姿を見つめながら、立ち尽くす。





…どうやら私


見てはいけないものを見てしまったようです。