「千歳先輩、なんか食べませんか!」 「…結構です」 「そ、そんなこと言わないでくださいよ! あたし、今ガッツリ食べたい気分なんです!あたしの奢りでいいですから!!」 絶対、俺に気使ってるだろ、こいつ。 …わかりやすいんだよ。ほんと。 「……アイス」 スニーカーに履き替えながら呟くように言う。 「へ?」 「…アイスなら食べてもいい」 「い、い、いいんですか!!?」 自分から言っといて、何驚いてんだよ。