そしてあっという間に時は過ぎ



同居生活が終わる前日の夜。






「…今日で最後なんですね。」






いつものように二人ソファーに座ってテレビを見ながら、ふと呟いた。






「寂しい?」






ニヤッとイタズラに笑う洸くん。






「……寂しくなんかないです」






寂しくないわけない。



でも



寂しいって言葉にしたら、もう離れたくなくなっちゃうから。




だから、私なりの強がり。






「その割に悲しそうな表情してるけど?」




「え"っ」




「ほんと嘘下手くそだよね。」




「うっ…」






うぅ…あっさりバレるなんて恥ずかしすぎる…