「新奈ちゃんのこと襲うかもよ?」 耳元で甘い声で囁かれる。 噛まれた耳は甘く痺れていてものすごく熱い。 「……っ」 「新奈ちゃんは女の子なんだからもうちょっと危機感もちなよ」 私から離れる洸くん。 洸くんはニヤッ、と意地悪く笑うと。 「次はないから」 それだけ言って、部屋へ行ってしまった。 「……〜っ…」 一気に緊張が解けて、ズルズルと壁に寄りかかりながら座る。 …すごくドキドキしてる…。 心臓破裂しそう……。