「瀬戸口が朝から浮かない顔してたから」 「……別に?」 千歳から視線を逸らす。 「…わかりやす。」 ふ、と鼻で笑うとカバンに視線を落とした。 …なんだそれ。 余裕の笑みってやつ? 「……ま、そのうち帰ってくるし待ってれば。」 そう言うと、リュックを背負う。 待ってればって… 「…いいのかよ。新奈ちゃんと帰らなくて」 「…は?何で?」 「……付き合ってるんだろ」 「は?付き合ってねーよ。」 ………は? 付き合ってない…?