「………。」 あれから授業が始まったものの。 ……なんでこんな状況に。 あっちを見てもこっちを見ても向けられる女の子からの鋭い視線。 …理由はわかるんだけど。 「あ、あのー…さ、さっきから髪の毛いじるのなんでですか。」 さっきから隣で、頬ずえをつきながら、私の髪の毛をいじる洸くん。 「や、新奈ちゃんの髪の毛綺麗だなって思って」 「なっ…」 い、いやいや!!サラッときゅんとすること言ってくれますけども! この状況さすがにまずいからっ!!