ーーそれは的中だったようで。






「わっ、女の子盛り上がってるね」







ざわついてる女の子たち。





女の子たちの視線は、やっぱり洸くんと千歳くんに向けられている。






千歳くんは桐谷くんとなにやら話していて、桐谷くんが私の視線に気づくと、手を振ってくれた。




私も振り返してると振り向く千歳くん。





桐谷くんが耳元で何かを言ったら、ぎこちないけど小さく私に手を振ってくれて。






ふふっ。
なんか友達らしくないですかこれ。






なんて思いながら振り返すと。







「ねぇっ!どうして千歳くんと新奈が手振り合う関係になってるわけ!?」







隣で洸くんを盗撮してた杏がそれに気づいて騒ぎ出した。






「ふふっ、友達になったんだよ」





「え、どうやって!?」





「それは秘密。」





「ケチー…っていうか早く席確認しないと授業始まっちゃう」





「あっ、そうだね。」