「…なんで離れてんの。肩濡れてんじゃん」 千歳くんに触れないように少し距離を置いて、肩が傘からはみ出てる状態。 「だ、だって千歳くん私に触れるの嫌だと思って…」 一応女子だし…と小さい声で付け足す。 「…そんなこといいから寄って。風邪引く」 「は、はい」 千歳くんに促されて寄ると、腕が千歳くんに触れた。 「…っ、」 や、やばい。 千歳くんの横顔しか見えないけど、耳が真っ赤だ。