「え、嘘でしょ…」 資料室にプリントを運び終わって、帰ろうと昇降口にきた時。 ザァーー…と、雨の音が昇降口中に響いていて。 …最悪。 どうしよう。 結構な雨だしこのまま走っても、制服はまだ乾くとしてカバンの中がびしょ濡れだ。 このまま待っても止みそうにないし…。 …仕方ない。置き勉しよう。 教科書とか下駄箱に入れといてもいいよね。 諦めてカバンを下ろして中身を取り出していると。